教えて!ホルスタインおじさん!

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あれ?ホルスタインおじさんがモゾモゾしているぞ?ちょっと様子を見に行ってみよう!

『本物のワインは赤玉ポートワインと書かれている』有頂天家族を読みながら飲もう

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

やあ、ホルスタインおじさんだよ。

皆さん『赤玉ポートワイン』を知ってますか?

これは森見登美彦の小説『有頂天家族』に登場するワインである。このワイン、作中に度々登場しては登場人物(狸、天狗含む)の飲む様を想像しては、読者の探求心(美味しそうとは書かない)をそそらせるワインがあるのだ。

今回は、赤玉ポートワインに焦点を絞って書こうと思います。

 

文中での赤玉ポートワイン

 まず、この一文を読んでもらいたい。

自分で自分を破門したわけわけだから、自分で破門を解いてもよかろうと考えた。しかし、ここはひとまず礼儀をわきまえているところを先生にお見せせねばなるまい。私は値の張る舶来のワインを「朱硝子」からくすねていって、丁重に頭を下げた。

「こんなものは偽物だ。おまえはワインというものを知らないのか。本物のワインには赤玉ポートワインと書かれている。」

 

この一文だけ読んでも何の事か伝わらないでしょう。

この本の主人公[下鴨矢三郎]は人に化けられる現代の狸であり、先ほど舶来の高いワインを偽物扱いした先生は天狗[如意ヶ嶽薬師坊]である。

この[如意ヶ嶽薬師坊]は天狗の身でありながら狸達に物事を教える存在で、狸達からは[赤玉先生]の愛称で呼ばれており、主人公の[下鴨矢三郎]の恩師でもある。

その恩師に対し[下鴨矢三郎]は[弁天(赤玉先生の弟子そして美女)]からのそそのかしでイタズラを行い、[赤玉先生]は身体を壊し、天狗の力を使えない没落の身となった。

そんな[赤玉先生]へ謝罪の意味を込めて舶来の高級ワインを持参してきての参上の場面である。

 

赤玉先生にとってワインとは?

【100年の時を超えて、今も愛され続けるワイン】サントリー 赤玉 スイートワイン 赤 550ml [日本/赤ワイン/甘口/ライトボディ/1本]

この文章を読んで疑問に思う事がある。

 

まず、赤玉ポートワイン(今は赤玉スイートワインと名を替えて販売されてます)は、一本600円払ってお釣りが来るくらいの安物国産ワインである。 

なのに赤玉先生は、舶来の高級ワインを偽物とし、この赤玉ポートワインを愛飲しつつけたのかと?

 

天狗は長寿であり、作中ではかかれて無い(と思う)が赤玉先生は軽く数百年は生きていると思われる。

数百年間生き続けた権威のある天狗が、(少なくとも100年以上昔の事と思うが)初めて舶来のワインを口にした時にどう思うか?

まず、酸味を先に感じ美味しいとは思わなかったであろう。

そこへ登場したのが寿屋(現サントリー)の、赤玉ポートワイン。

日本人の味覚に有ったワインとして開発され、1907年から100年以上愛されたワインでもあるが、味は正直甘ったるく現代のワインに飲み慣れた人には到底ワインと呼べる品物では無い。

しかし、この赤玉も発売当時は高級ワインであったろうし、[赤玉先生]も飲んだでしょう。

そして、全盛期に飲んだ味ほど味覚と共に蘇る記憶という物もあるのである。

 

この[赤玉ポートワイン]の甘ったるい味は、赤玉先生にとって全盛期の余韻を味わえるかけがえのないものなのかもしれません。

 そんな、過去の栄光の味である[赤玉ポートワイン]を舐めるように味わう[赤玉先生]。哀愁が漂います。

 

 

赤玉スイートワインを飲んでみた

この有頂天家族を読みながら、是非とも[赤玉スイートワイン]を飲んでみて欲しい。

過去に飲んでみて美味しいと感じた事の無い人にはただの甘ったるいワイン擬きに感じるでしょう。

しかしこのワインは手を加えると格安かつ絶品の嗜好品に様変わりする。

美味しく飲んで欲しいのでアルコールにはうるさいホルスタインおじさんが勧める、少々アレンジした飲み方をご紹介したい。

 

赤玉ホットワイン割り

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ホットワインを飲まれた事がありますか?

赤ワインに香辛料と砂糖を加え温めて飲むワインです。

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スターアニス、カルダモン、シナモン

この調理方法は鍋で煮込むというひと手間が有るのですが、簡易な方法を紹介します。

  1. 材料を集めます(赤玉スイートワイン、スパイス)※スパイスは、カルダモン、スターアニス、シナモンスティックなど有りますが、好みで選んで下さい。個人的にはカルダモンだけでも美味しいです。
  2. スパイスをマグカップに入れ熱湯をカップの三分の1ほど入れます。※スパイスは好みが有りますが、強めの味が好きな人は先に軽く潰します。しかし濃すぎるのもキツイのめ最初はそのまま投入がベター。
  3. 赤玉スイートワインを好みの量いれる。

 

これで、ホットワイン感覚で味わえます。

アルコールが苦手な人は先にスイートワインを軽く煮込んでアルコールを飛ばしても構いませんし、濃い味が好きな人はお湯のかわりに温めたワインを注ぐのもいいでしょう。

これは寒い時期に重宝します。

フェス好きな人には、雨に打たれ寒さで震えて飲んだホットワインの味が再現出きるのです。

 

赤玉パンチ

次に紹介するのが、赤玉スイートワインの炭酸割りです。

まーハイボールのウイスキーの代わりに赤玉スイートワインを入れると思って下さい。

これはわりとポピュラーな飲み方で、レトロ居酒屋ではたまに見かけます。 

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この文章を書きながら飲んでたのですが、飲みやすいからワイン一本空けましたw

 

赤割り

赤玉スイートワインの焼酎割り。

ワインのアルコール度数では物足りない人には甲種の焼酎で割ってみてください。

かなり酔いが回ること必見です!!

安く美味しく酔いたい人にお勧め!

 

最後に

赤玉ポートワインに興味を持っていただけたでしょうか?

有頂天家族家族は、小説のみならずアニメ化もされており、本を読む事が苦手な人にはアニメから入るのでも十分楽しめます。

(Amazonプライム会員だと無料で見れます。)

笑いと切なさを含んだ奇想天外世界観を楽しみたい人にお勧めで、個人的には森見登美彦の作品の中で一番好きなシリーズです。

 

そして自慢ですが、サイン本に「つちのこ探検隊」を任命されたました!

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おまけという名の物販

そろそろ、赤玉スイートワインに興味がわきかけてきたころかな?

せっかくなんで、いままで紹介したものを再掲します。

友達と家飲みをされる方は話のネタくらいの感覚的で試されては?