ども、ホルスタインおじさんです。
昨日、風呂上がりにビールでも飲もうかと思ってますと妻からお菓子を渡された。
妻「コレ食べてみて。すごく美味しいから。」
私「ん?オレオかな?いただきまーす。」
妻「どう?」
私「このオレオ何かちょっと大人味で美味しいね。」
妻「それ、オレオじゃないのよ。ノアールよ。」
私「ノアール?」
妻から渡されたオレオ風のビスケットはノアールというらしい。
袋を見ると社名は[ヤマザキビスケット]と書いてある。
あれ?オレオはたしか[ヤマザキ・ナビスコ]が製造だった気がするな?
ノアールを美味しく平らげた私は、気になったのでちょっと調べてみた。
ナビスコブランドのライセンス契約終了
2016年8月末に、山崎製パンの子会社ヤマザキ・ナビスコは、外資系菓子会社モンデリーズ・ジャパンとの[ナビスコブランド]のライセンス契約終了に伴い、[オレオ][リッツ][プレミアム][チップスアホイ]の4ブランドの製造が中止となった。コレは同社の収益の4割にあたる150億円分にあたる。
なぜ、このような状況にいたったのか?それは[モンデリーズ・ジャパン]に同ブランドの製造のみを打診されたからのようだ。
1970年から40年以上にわたりライセンス契約によるナビスコブランドの製造販売を手がけてた[ヤマザキ・ナビスコ]にとっては屈辱的な提案である。
同社は製造のみの下請けに甘んじる事を受け入れず[ナビスコブランド]を手放しすという苦渋の決断を下したようだ。
ヤマザキビスケットの誕生
ナビスコブランドの製造中止となった山崎製パンは、社名を新たにした【ヤマザキビスケット】を設立し、新ブランド立ち上げた。
かつて自分が育て上げたナビスコブランドと同分野における事実上の対決となる。
【対立の図式】
リッツ 対 ルヴァン
オレオ 対 ノアール
モンデリーズ・ジャパンではナビスコブランドを海外製造(オレオは中国)へシフト。
ヤマザキビスケットでは国内販売を継続した。
味はどちらも過去のオレオとは少し異なるようで、ブランド力と味の対決がこれから始まる。
ノアールはオレオのパクリなのか?
かつてのオレオを愛して食べてた妻いわく【ノアールはココアの味が濃く美味しい】との事だ。
私自身はそれ程オレオを食べた訳では無いが、甘いものが苦手な私でも美味しいと感じる大人向けの味でした。
ノアールはオレオでは無い。ナビスコからするとオレオのパクリ商品と言えるだろう。
しかし、今までオレオを作り続けてたヤマザキの意地と情熱が伝わる味、『オレオに似て非なる進化した味』に感じるのは私だけであろうか?
この文章を読んだ人は試しに食してみて欲しい。
ヤマザキの意地が詰まった本気の味を。
出来れば、牛乳にディップさせて食べるのをオススメします。
筆者がこの件で思った事
いきなり筆者と真面目路線で書きあげるが、このような力(ナビスコの版権)を振りかざし、下請けの取り分を減らす方式は別に珍しく無いしむしろ多々ある。
- 下請け会社の社員を引き抜き自前で製造を始める製造業。
- 下請けのノウハウだけ抜き取り、別会社へ再発注。
- 自社ブランドの製造を依頼し、断ると製品を受け入れない販売業。
色々あるがこんなの世界だけでなく、日本でも多々やられてる事であろう。
特に大手スーパーのプライベートブランドだってゲフンゲフン・・・
別に犯罪でも無く、そういう事が起きたら受け入れるしか無いのが弱者の悲しいところである。
しかし、ヤマザキは立ち上がった。
同じ土俵で対立しても、共倒れの可能性がある。しかも相手は自分が育てた日本にマッチさせたブランドだ。
食い物にされ虐げられるくらいなら、茨の道を突き進む心構えに、
誰が自分が育てた日本市場で下請けなんてやるか!
『ファッキンジャップくらい分かるよ馬鹿やろう!!』ビートたけし風
と、そんな声が聞こえてくる気がしました。あくまで筆者よ妄想ですよ(笑)
清々しい思いにさせてくれた【ヤマザキ製パン】そして【ヤマザキビスケット】にお礼を言いたいと思うので、せめて最後に宣伝Amazonリンクを貼っておきます。
このリンクから買われると、私に小銭が入ります。そしてリンク先から日用品(水とか)を買ってくれた方が正直嬉しいです(ゲス顔)