直腸ガンが発覚し、直腸摘出手術も終え、半年ほどの経過観察も良好なので、今一度冷静になって直腸がんの後遺症について半年後の現状を振り返ってみました。
そして、タラレバな話ですが、直腸ガン発覚前にやっておけば良かった事についても、まとめましたので、がんを患って無い人も参考にしていただければ幸いです。
直腸摘出の後遺症
私の直腸がんのレベル事態は『ステージ1、早期癌5年間の生存率は98.3%』のため転移の可能性は低いのですが、手術事態が直腸の大半を腹腔鏡下手術で摘出という、結構大掛かりな手術でした。
直腸摘出における後遺症
直腸は大便を溜め込む肛門直前の部位で、実は排便機能以外にも直腸の周りの神経が小便、そして性機能にも影響を与えるため各種障害が発生します。
【直腸摘出による障害】
- 必ずあるのは排便機能障害。
- 低確率(約1割)は排尿障害。
- 高確率(約5割)は性機能障害。
この性機能障害の五割は泣けるレベルですが、私は成功度の高いロボット支援による手術を受けたため、排尿障害と性機能障害は何とか免れました。
詳しいお話は過去記事をどうぞ。
今回は、この手術後の大便機能障害に関する事と、術後にわかった金銭的な実感について感想を書きます。
大便機能障害の代償
先程も書きましたが、大便の障害は直腸が無くなる事により必ず発生します。
しかし、時間と共にだいぶ改善しており、日常生活の大半ではほぼ支障が無いレベルで安心しました。
個人差は有るかと思いますが、術後は一日10回は便意が来てトイレに行くくらい頻便でしたが、今は一日5回程度に落ち着き、そしてある程度便意を我慢出来るようになりました。
ただ、一月に3,4回程度ですが激しい便通があり、それが始まると30分くらいトイレに籠城する事になるのは現時点での最大の欠点です。
ちなみに、医師に相談したところ、まだ半年なのでこのあとも緩やかに改善の見込みは有るため焦らないで欲しいと言われました。
長距離車移動の不安
これは直腸の摘出により便通のコントロールが不安定になる事が原因ですが、トイレの使えない移動手段への不安が少しがあります。
飛行機や新幹線はトイレがあるため平気なのですが、具体的な例を言うと高速道路を使用した車での長距離移動がトイレを長時間使用出来ない可能性があるため不安です。
高速道路にはサービスエリアも有りますが、さすがに渋滞時には数時間トイレが使え無くなるため、車で遠出するレジャーに躊躇してしまいますね。
そのため、車を使用する事の多い自然を相手したレジャー関係(キャンプ、スキー、スノボ、登山など)は今現在はやらないようにしてます。
ちなみに筆者は、これらのレジャーを若い頃飽きる程楽しんだので、今はちょっと物足りないかな~と思う程度で今のところ不満はそれほど無い。
力む運動の不安
私の過去は多趣味で運動系は大体一通りやってきたのですが、今は一切運動を控えている実情です。なぜかと申しますと、おならをすると気体と見せかけて実の方もお尻からひょっこりはんする事が有るためです。
ホントはフットサルとか、クライミングとか再開したいのですが、あんまり力んでひっこりはん連発だと替えパンツにも限界があるので、おならでのひょっこりはんが収まるまで自重したいと思います。
ちなみに、現在は一月にひょっこりはん有るか無いかですが、本日おならをしたら久しぶりにひょっこりはんしてました・・・
飲食の制限
術後2ヶ月は食事制限がありましたが、その後は普段の食事程度はなくなりました。
ただ、元々お腹を下しやすい食べ物(脂っこいモノや、激辛のモノ)は、必ず腸に悪さをするのが目に見えてるので、食べないようにしてます。
一番気を付けたいのが飲酒です。私は元々お酒が大好きで割りとガブガブ飲むタイプでしたが、お腹がゆるくなった上に、酔いで排便を調整できなくなるケースがあり、泥酔した時にパンツにひょっこりはんしてました・・・
それ以来は、泥酔しないようにお酒と同量以上のチェイサーか、温かい飲み物を意識的に摂取し、常にほろ酔いを維持する程度に抑えながら飲酒しております。
酒好きとしてはちょっと物足り無いです・・・
ライフプランの見直し
がんが発覚した事で頓挫したライフプランが子作りと住居の購入です。
子育に関わる死亡保険の問題
手術が成功し性機能も守られ本来なら子作り再開!と行きたいところですが正直躊躇してます。何に躊躇しているかと申しますと、がんの再発の可能性の不安と子供が増えても私の死亡保険の増額が直ぐには出来ない事です。
※ガン告知後に加入できる死亡保険もあるそうですがかなり割高でしょうね・・・
今現在子供が一人いるのでまだ良かったのですが、そろそろ二人目どうしようかな〜と迷ってましたが、今は二人目は諦めました。
住居購入に必要な団信加入の問題
殆どの住宅ローンを組むのには、団体信用生命保険(以後 団信)への加入が加入条件となっています。
がんの診断前に住宅を購入し、保険付き住宅ローン(三大疾病付きorがん特約付き) に加入していれば、保険内容にもよりますがその後のローンの支払いが免除される保険がありまして、私もそろそろ住居の購入を検討していた矢先だったので、この僅差でガン発症は正直辛かったですね。
団信の加入には告知義務があり、一般的には完治してから5年以上経過する必要があります。※保険会社により異なります。
私の場合『完治に5年』といわれてるので、計10年住宅ローンが組めない事になりますな。ハハハ笑うしか無い。
フラット35の新団信に望み有り
フラット35の新団信の告知義務では、他の団信より条件がゆるい印象です。
中身を確認しますと医師の治療が完了(つまり完治後)してから3ヶ月経過すれば、告知義務から外れるようです。※3大疾病プランは無理ですがね。
つまり、5年後の完治後ならフラット35の住宅ローンが入れる事となります。
- 3ヶ月以内に医師の治療(診察・検査・指示・指導を含む)を受けた事がある。
- 過去3年以内に以下の病気(つまりガンなど)で手術を受けた事、または2習慣以上の期間にわたり医師の治療・投薬を受けたことがある
- 障害者手帳の交付を受けた事がある。
- 身体に障害がある。
※本内容は分かりやすいように一部だけ抜粋しております。正確な内容はフラット35のサイトをご確認ください。
【フラット35】と【団信】が一つになってリニューアル(新機構団体信用生命保険制度の保障内容等についてはこちらをご覧ください):長期固定金利住宅ローン 【フラット35】
まとめ
近年がんが発生年齢の低年齢化がしており、30代でのがんも別に珍しくありません。
超個人的な感想なのですが、子作りと住居の購入は早い内に済ませておいた方がよろしいかと思われます。
なのでみなさん、子供がひょこりはんするくらい人生楽しみましょう。
最後までお付きあいいただきありがとうごさいました。
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